“Slow and Steady and Wisdom wins the race”

技術部長 田口 国昭
企画開発課 小笠原 智彦
企画開発課 杉本 愛
−企画開発課の仕事を教えてください。

田口:われわれの企画開発課には大きく2つのミッションがあります。ひとつは、アリメント工業は企画提案型の受託メーカーですから、われわれが独自に新製品や新技術を開発して機能性を高めた製品やより高品質で安全な製品をお客様に提案していくミッションです。もう一つは、お客様からのさまざまなご提案やご要望を技術力やノウハウを総合して具体的な「カタチ」にする、製品化するというミッションがあります。これは営業部、製造部と協同で展開しています。
−企画開発力は顧客様によって育てられる、とよく耳にします。

小笠原:その通りだと思います。顧客様からの要望は多岐にわたり、想定外もあります。製剤設計においては、素材原料のエビデンスはもちろん、その薬学的、化学的な知識、知見など必須ですし、さらに製造から品質保証まで多くの超えなければならないハードルがありますから‥要望にわれわれが鍛えられることは確かです。この顧客様の要望がヒントとなって新しい製造技術や新しい製品も生まれています。
−例えば?

小笠原:われわれの世界特許である「Jカプセル」や「NCカプセル」は「ケーキングしないカプセルを」という顧客様からの要望を実現したものですし、このたび発表しました「Aー1ソフトジェル」は、「高齢者にやさしく、エコロジーなカプセルを」というご要望から生まれました。「Aー1ソフトジェル」は「軽く・小さく・丈夫」と言う特徴を持っていますから、高齢者も摂取しやすく、資源の節約にも貢献します。そして加速試験では、一般的にソフトカプセルの賞味期限は2年ですが、それ以上の延長も可能なデータもあり、期待されています。これは「Aー1ソフトジェル」の大きなアドバンテージだと考えています。
−「Aー1ソフトジェル」はビジュアルでおしゃれですよね。開発は女性スタッフ??

杉本:残念ですが、おじさんチームです(笑い)。食品はまず眼で味わうって言いますよね。健食もサプリも口にするものですから、まず視覚=ビジュアルが重要なファクターとなります。その点この「Aー1ソフトジェル」のフロスト状の外観は見た目にもヌーボーで高級感を感じます。
−企画提案のポイントは?
田口:新しい技術や製品を個客様に提案させていただき個客様と共同開発するためには、コンセプトではなく、コンテキスト=文脈といいますか、ストーリーが必要です。「こういう特性を追求した技術ができました。御社のこの製品にこの技術を使えばこれだけのメリットがあります」と、ストーリーを描いて、明確に個客様と共有すること、そして共有したストーリーを具体化する、すなわちストーリーの共創が企画提案のポイントだと考えています。
−みなさんの夢を。
杉本:女性目線で新しいサプリがつくれたらいいなと思います。それとお客様が期待される以上の情報やサービス、製品をお届けできるようになりたいですね。
小笠原:企画開発を登山に例えれば、一気に頂上を狙うのではなく、一歩づつ、確実に、シンプルに究めていきたいですね。
田口:健康寿命の延長に少しでも貢献できればと思いますし…植物のポリフェノールのチカラを何とかしたいですね。
2012/08/29
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